2017年1月19日木曜日

全てのハードウェアの発注をかけましたので後は部品の到着を待つばかり。その間ソフトウェアチームは全力でアプリケーションの開発を進めています。ここまで納期が遅れてしまったお詫びとして初期ロット専用の機能をいくつか盛り込む予定です。
現在メインに取り組んでいるのは今後多くのシーンで使われるであろう「AutoDJ」の機能強化です。音楽を自動でミックスする機能はすでにあるのですが、これまでは指定したディレクトリの中のファイルだけを再生するという仕様でした。 今回の機能強化により ・指定したフォルダのみ(従来仕様) ・一階層上を含む ・二階層上を含む ・指定したドライブ全域 ・全ファイル の指定ができるようになります。これによりアルバム毎、アーティスト毎、全ランダムといった再生方法が可能になります。また曲と曲を繋ぐ際のエフェクトも従来のクロスフェードに加え、バックスピン、ブレイク、ループ、ディレイなど多彩なテクニックを実装しました。より自然な全自動ミックスができるよう発送ギリギリまで磨きを掛けて行きます。
各部品の納期情報が次々と集まってきています。次回のレポートで具体的な発送開始時期をご案内できると思います。お待たせしてスミマセン!

2017年1月10日火曜日

テスト環境の構築

2017年1月3日、GODJ Plusの全ハードウェアの設計が完了致しました。今後は各々の工場から構成部品の出荷を待ち、全部品が揃った時点で組立開始→検品→梱包→お届けという流れになります。

その間の我々の主な業務は徹底したテスト環境づくりになります。不良の検出に手間がかかる電子部品については専用の試験冶具を製作し、できる限り早い工程で不良品を弾くよう設計しました。その冶具の写真がこちらになります。とにかく不良率の低い製品を目指します。



実はこの冶具、電子回路のチェックを行う以外にも重要な機能を持っています。それは時計の誤差補正機能です。GODJ Plusの基盤上には時計が実装されているのですが、通常こういった基板に乗せる時計はあまり精度がよくないため、そのまま出荷すると1ヶ月でかなりの誤差が出てしまいます。この誤差をテストの段階で計測し実用レベルに補正する機能がこの冶具に盛り込まれているのです。

さてこの時計機能の目的はなんでしょうか?それはGODJ Plusを指定した時間に起動させるタイマー機能の実現です。このタイマー機能によりお気に入りの音楽を毎朝の目覚まし時計の代わりとして使う事ができるようになります。声優さんのモーニングコールなんかも面白いですね。もしかすると天気や季節に合わせてGODJ Plusが選曲をしてくれるようになるかも知れません。

そのため時計の精度向上は欠かせなかったのです。